児童文学サークルにじゅうまる公式ブログ

児童文学を志す創作集団「にじゅうまる」の公式ブログ。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『手で見る ぼくの世界は』樫崎茜/作 酒井以/絵(くもん出版)2022年

視覚支援学校の中学生の話です。晴眼者の心ない言葉。白杖の練習。寄宿舎での生活。初めて自分で買い物ができた喜び。ほんとに、自分は何にも知らなかったことに気づかされます。とてもきめ細やかに取材されたのだと思います。ストーリーも自然で、とてもい…

『孤独の俳句─山頭火と放哉 名句110選』金子兜太・又吉直樹(小学館選書)2022年

山頭火は金子兜太、放哉は又吉直樹が選び、解説をつけています。解説がなかなか味わい深くて、孤独ってネガティブなものではないと、思わせてくれます。(K)

『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(講談社)2023年

徹子さんは、子どものころの記憶の宝箱を持ってるようで、とてもおもしろかったです。おもしろいことが、起こってしまう人っているんだな。大草原の小さな家みたいに、実話ならではの面白さ。それを越えるフィクションって??などと考えてしまいました。(K)

『伝言』中脇初枝(講談社)2023年

満州・新京に暮らす女学生ひろみを中心に、複数視点で描く当時の新京。まるでその場にいるような臨場感の中に、人々の姿が浮かび上がってきます。それを現在につなげていくラストは、作者が語りたかったことが、切々と伝わってきて、頁を繰る手が止まりませ…

会員の著作・活躍を紹介します!【みおちづる】

『ナシスの塔の物語』(ポプラ社)1999年 第29回児童文芸新人賞、第10回椋鳩十児童文学賞受賞 「少女海賊ユーリシリーズ」①『なぞの時光石』永盛綾子/絵(童心社・フォア文庫)2001年 ②『時のとまった島』2002年 ③『海竜のなみだ』2003年 ④『天使のいのり』…

会員の著作・活躍を紹介します!【辻本千春】

『ぼくは料理たんけん家』 山口みねやす・絵(童心社)1992年 『産婆の三子』 〈にじゅうまる15・16号掲載〉 第九回日本長編児童文学新人賞 佳作 『名前はわんめさえ』 〈にじゅうまる21号掲載〉 第四回 児童文学草原賞 佳作

会員の著作・活躍を紹介します!【筑井千枝子】

『ぼくのウイング』末崎茂樹・絵(新日本出版社)2000年 〈にじゅうまる7号掲載〉 『オフカウント』浅野健司・絵(新日本出版社)2013年 〈にじゅうまる14号〜19号掲載〉 『春風にのって』産経新聞に掲載後、『ファンタジーの宝石箱Vol.2夜の翼』(全日出版…

会員の著作・活躍を紹介します!【葦原かも】

『まよなかのぎゅうぎゅうネコ』武田美穂/絵(講談社)2014年〈にじゅうまる13号掲載作品〉 第54回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。 『うみのとしょかん』森田みちよ/絵(講談社)2016年〈にじゅうまる20号掲載作品〉 『うみのとしょかん チンアナゴ3き…

2024年、はじまりました!

2024年、災害や大事故で心痛む年のはじまりとなりました。 災害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。 今はニュースを見て、泣くことしかできないのが歯痒いです。ですがお役に立てるようになったら、微力でも力になりたいと思っています。どう…